のり価格高騰
ここ数年、海苔(のり)の価格が高いと感じている方、多いと思います。
なぜ海苔が高くなっているのか、お店で海苔を購入する際に悩んだり疑問に思ったりすることはありませんか?
そこでここでは、海苔の価格高騰の理由と影響などをまとめました。

  • 海苔(のり)の価格高騰の理由
  • 海苔(のり)不作の原因
  • 海苔(のり)の価格高騰による影響

についてお伝えしていきますね。

海苔(のり)が高いのは不作が原因?価格高騰の理由

のり価格高騰の原因

海苔の価格が高くなる原因は、不作による生産量の減少です。
10年ほど前より海苔の生産量は減少し、それに伴い取引価格は右肩上がりが続いています。
海苔は1枚単位で取引されていますが、10年前に比べ、1枚当たりの価格は1.5倍ほどに上がっているのです。
※1枚単位(縦21cm、横19cm)

2008年度
生産量…90億9千万枚
価格…1枚8.80円

2018年度
生産量…47憶6千万枚
価格…1枚13.77円

海苔の生産量のピークは2001年で、以降、減少を続けています
2018年度は1972年ぶりの不作と言われており、年間80億枚といわれる国内消費量に対して10億枚以上の不足が予想されています。

海苔不作の原因は?

海苔不作の原因はいくつかあると言われています。
主な原因として

  • 海水温の上昇しているため
  • 海水が綺麗になったため
  • 雑食性の魚による被害

これらが考えられています。
それぞれ見て行きましょう。

海水温が上昇しているため

皆さん実感している通り、年々、平均気温が高くなっていますが、気温が高くなれば、当然、水温も高くなります。
海苔の収穫には海水の温度が大切で、13度ほどに下がる必要がありますので、この水温の上昇がのりの収穫時期に大きな影響を与えているのです。

海苔の収穫に適していると言われるのは地域差はありますが10月~4月頃、特にピークとなる時期は12月~2月の寒い冬の間となっています。
しかし、水温が下がる時期が遅いため収穫開始が遅くなり、結果、収穫時期が短くなってしまい、生産量の減少につながってしまうことになります。

海水が綺麗になっているため

海苔の生育には窒素、リンなどの栄養が必須です。
しかし近年、処理能力の向上により水が綺麗になりすぎ、海苔の生育に必要な栄養まで不足してしまっていると言われています。

窒素やリンなどが不足すると、海苔の色落ちなど品質低下の原因にもなります。

綺麗な海にはなっているけれど、本来含まれていたはずの栄養までも海に流れ出ることなく除去されてしまい、豊かさとはかけ離れてしまった訳ですね。

現在、愛知県では浄化規制を緩めるなどの対策を行っているようです。

魚による被害

クロダイやアイゴといった魚による被害も、海苔生産量減少の原因となっています。
エサとなる海藻が減っていること、更には、近年の気温上昇で海水温も下がらず、冬になっても魚の動きが鈍らず活発に動き回るため、海苔の芽が伸びると魚に食べられてしまうとも考えられています。

海苔へ魚を近づけないようネットを張るなどの対策は行っていますが、費用もバカになりません。
しかも、魚は学習能力が高いため、来年もネットの効果が続くとは限らないという不安もあります。

海苔(のり)の価格高騰による影響

海苔(のり)の消費量は年間で80億枚と言われており、うち70%ほどがコンビニや飲食店などで業務用として消費されます。

2018年度は10億枚以上の不足により、様々な業界への影響が考えられます。

家庭への影響

のり価格高騰
お伝えしてきた通り、海苔は10年ほど前に比べて1.5倍ほどに値上がりしています。
価格高騰は、家庭にももちろん影響してきます。海苔の購入時、値段が高いと感じている人も多いことでしょう。
海苔の生産量が増えない限り、価格高騰は抑えることができませんので、海苔を多く消費するご家庭では特に今後が不安視されますよね。
私も、海苔をほぼ毎日食べているので、これ以上高くなるのは避けて欲しいと切に願います。

回転寿司店、お寿司屋さんへの影響

大手回転寿司店によると、”海苔は保存がきくため現時点では大量に確保している状態。値上げは今のところ考えていない”とのことでした。
ですが、これ以上、海苔の価格が高騰すれば、国産海苔でなく海外からの仕入れを考えなくてはならなくなるかもしれないそうです。
国産の海苔の価格高騰が続けば、1皿100円前後で提供を続けるのは難しくなるということですね。

ただ、個人で経営しているお寿司屋さんでは、そうもいかないようです。
やはり上質なお寿司には国産の海苔が必須。
値上げせざるを得ない状態になると思うが、10月には消費税もあがるので、いつ値上げするか考えている
という声もありました。

このまま海苔の価格高騰が続けば、いずれは値上げ、ということになりそうですね。
値上げをしない場合は、品質の検討など、対策がなされることになるでしょう。

まとめ

以上、海苔(のり)の価格高騰の理由、不作の原因や価格高騰による家庭はお寿司屋さんへの影響などをまとめてお伝えしました。
海苔は毎日の食卓に欠かせない!というご家庭も多いと思います。
これ以上不作が続かないよう願うばかりですが、ここ10年の不作続きの事実や原因を考えると、値上げを受け入れるしかないのかも知れませんね…。